今から10年位前、健康診断で可愛い名前だけどちょっと怖い
「ピロリ菌」がいると診断され、除菌治療を受けた。治療とい
っても二種類の薬を一日2回一週間服用するだけなので、飲み
忘れにさえ注意すれば普通の人にとっては苦にならないと思う。
でも当時の私にとってはとてもつらい治療だった。
それは「禁酒」を指示されたからだ。付き合いやら仕事やらで、
毎晩の飲酒が日常で、自分でも好んで飲酒していたので、禁酒と
なると寝つきも悪く、もんもんとした7日間となった。
その後、転勤したこともあり、除菌できたかの検査は忘れていた
が、自分の中では終わった話のつもりでいた。
ピロリ菌は、胃の粘膜に生息しているらせん形をした細菌です。胃には強い酸(胃酸)があるため、昔から細菌はいないと考えられていましたが、その発見以来、さまざまな研究から、ピロリ菌が胃炎や胃潰瘍などの胃の病気に深く関っていることが明らかにされてきました。 子供の頃に感染し、一度感染すると多くの場合、除菌しない限り胃の中に棲みつづけます。ピロリ菌に感染すると、炎症が続きますが、この時点では、症状のない人がほとんどです。治療(除菌療法)は2種類の抗菌薬と1種類のプロトンポンプ阻害剤(胃酸の分泌を抑える薬)を1日2回、7日間内服します。70%の方で成功しますが、除菌できなかった方は抗菌薬の組み合わせを変えて再度治療を行います(二次除菌療法)。これにより90%の方で除菌されます。 武田薬品工業株式会社 ピロリ菌のお話.jp より
ところが、昨年、久しぶりに胃カメラ検診をしたところ、なんと
「ピロリ菌」に感染しているとされ、また除菌治療を受けること
になってしまった。先生に一回目のつらい治療の話をしたところ、
これまたなんと「私は一回目は禁酒でなくて良いと思うよ」と言
ってくれたのだ。もちろん自己責任での話なので、夜眠れる程度
の適度の飲酒(普通の人よりは多いかもしれないけど)で治療に
望むことにした。
結果、1か月後の検査でみごと除菌成功!!となったのである。
前回「禁酒」してまで臨んだのに駄目だったので、内心では今回
も失敗する可能性が高いと思っていたのでラッキーだった。
ただ、細かなことが気になる親父としては、喜びながらもなんか
納得できず、色々と調べてみました。
結果わかったことは、必ず禁酒が必要になるのは、二次除菌の薬
を使用する時だったのです。二次除菌の時に変える薬とアルコー
ルは、非常に相性が悪いとのことだった。
ではなぜ10年前は除菌できずに今回はできたのだろう。色々調
べていると、どうも酒ではなくタバコがいけないという記述をみ
つけたのである。当時はヘビースモーカーだったので、これには
納得した。禁酒は言われたけど禁煙は言われなかった。実は今回
の先生にも「禁煙」については言われていなかった。
以前の下記記事で、タバコもどきのことを書いたのだけど、ニコ
チン・タールを僅かに含んだこのタバコもどきは、ピロリ菌の除
菌には影響なかったことになる。これも実験のひとつになったか
もしれない。愛煙家で、これから除菌治療される方は注意して欲
しいと思います。先生によっては禁煙について言ってくれないか
もしれませんので・・・。治療には要禁煙です!
今回はこれにてお終いです。dorapapa96