ウェディングケーキは、結婚式披露宴に欠かせないアイテムのひとつ。
1960年、当時のビックスターである石原裕次郎氏の結婚式で、高さ 1
メートルにもおよぶ9段重ねのウェディングケーキがメディアで大き
く取り上げられたことと、団塊の世代が結婚年齢に達した事が重なり、
日本では1970年~1980 年代にかけて 本格的に普及したという。
某町の現在も営業している老舗の和菓子さんの店先のショウケースに
は、もう四半世紀以上もウェディングケーキの見本が飾られている。
久しぶりに訪れショーケースを見ると、色あせたそれはまだあった。
目を移して見えたのがこれである。新郎新婦がこけていた。
すぐに頭をよぎった言葉が「旅に病で夢は枯野をかけ廻る」だった。
ウェディングケーキと、この言葉を重ねることがいかがなものかとも
思うが、何故か私の心に訴えていた。
「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」は松尾芭蕉の句だ。「辞世句」と
も言われるが、「病中吟」という前書があるので「辞世句」ではない
とする説もあり、色々と想像させてくれる句である。
さてさて、私の夢はどこをかけ廻っているのだろう。
2020.01.24インスタグラム的にドラパパ記