細かなことが気になる親父の備忘録

インスタントラーメン袋と日常で気になった細かなことを書き留めていきます。

電話加入権は俗称で長い歴史の産物だった。光電話に変えて届いた一枚のはがきから考えてみたこと。

光電話(ネット)に変えたら「電話回線の権利お預かり」という通知がきた。
そういえば、以前勤めていた会社でも光回線に変更した時、電話番号ごとの何通もの同じ葉書がきたことを思い出した。

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「権利」という言葉と、光電話には「権利はいらなくなるのか」とか、今後この権利を
行使することはあるのか、あるとすればどういう場面なのか等々、判っているようで解っていない自分がいた。
はがきには10年間利用休止継続のお申し出がなければ電話加入権等は解約されたものとして取り扱うとある。
つまり休止継続の申し出をすればさらに権利は有していることになる。


昔々、所帯を持って電話を引いた時、結構な金額(調べてみると72,000円)を支払ったことを思い出した。当時はいわゆる電話加入権を高額で購入する必要があったのだ。

どうも何かがひっかかり、もやもやしている自分がいる。

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調べていてようやく理解できたことは
現在、アナログ(ここがポイント)の電話回線には(引くためには)

電話加入権36000円の購入が必要な「加入電話」と
購入が不要な「加入電話ライト」があること。

そしてその違いは、月々の基本料金が違うだけということだった。
その違いは次のとおり(NTTのHPより)

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月約250円の違いがある。36,000円-2000円(交換機)の元を取るとすれば、136か月約11年使い続けるとOKとなるが、途中で光とかに変えるとダメだろう。

しかし、加入権があれば新たに加入権を購入する必要がないので、もし子供達等が新たに電話を引くことになったら譲渡してあげれば、多少でも初期費用と月々の基本料金を抑えて利用できることになる。

あともやもやしていたのは、いわゆる市外局番から始まる電話番号は「光電話」を最初から引いた時でも同様に付与されるのかということ。

新築に電話を引くという仮定でこの辺も含めてNTTに確認してみた。すると、「光電話」でも同様の番号は付与されるが、業者を変える(例えばNTTからau等)と番号は変わるとのことだった。この辺は携帯の電話番号を引き継ぐというような仕組みはないようだ。

相談に乗ってくれたオペーレーターさん曰く、電話加入権があるなら、まずアナログで
加入権を使った方がお得ではないかとのことだった。

今後の若い人達が家を新築した時に、アナログの電話回線を引く人は少ないかもしれない(最初から光とか携帯でとか)が、子供達がもし引くとしたら譲渡してあげよう。
もっとも、中古電話加入権の市場価格も下落していて、現在では数千円で購入できるようなのであまりありがたみはないようだが。

なお、電話加入権というのは俗称で、権利自体には正式な名称はないようだ。施設設備負担金を支払った人に与えられるアナログの加入電話を引く権利というのが、いちおうの正式名称となるようだが、そんな長い名称をいちいち言っていられないので、便宜上「電話加入権」という呼び方で統一しているようです。

それにしても、10年以上管理しなくてはいけないNTTさんも大変だろうなと変な心配をする。色々考えさせられた一枚のはがきだった。知らないことばかりだな~。

2020.12.19 細かなことが気になる親父 記