細かなことが気になる親父の備忘録

インスタントラーメン袋と日常で気になった細かなことを書き留めていきます。

「クロック」という名の謎のゲーム 原型は「カロム」なのか?

今から50年以上前になる子供の頃、正月になると親戚の家で遊んだ「クロック」という名のゲーム。
30年位前に記憶を頼りに手作りした。今でも年一回正月に出して遊んでいる。
親戚の家にあったものは、特注で家具屋さんに作らせたと聞いた記憶がある。各隅に点数をつけておけるソロバンのようなものがついていた。

<我が家のクロック>

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<クロックの遊び方>
基本は4人での得点を争うゲームだが、1対1あるいは2対2で遊ぶ事も可能だ。
薄い円柱状のコマを順番に指ではじき、最終的に残ったコマの点数で勝敗を決める。

1.色分けしたコマを各自10枚づつ持つ
2.最初の親は、必ず中央の釘に当てなければならない。
3.次からは、盤上に自分のコマ以外の色のコマがあれば、必ずどれか狙わなくてはなら ない。例外として、中央の穴を狙うことも出来るが入らなければアウト。狙ったコマを外側の線から出せば、出たコマは盤上から取り除かれる。線内に残っていればそのまま。もし狙った自分のコマが狙う相手のコマに当たらなければ取り除かれる(触れれば残れる)
4.全員が10枚打ち終えたら終わり。真ん中から20点15点10点5点で計算する。
5.20点のコマは、そこに入った時点で別に確保する。ごく稀に真ん中に立つ事があり、それは30点となる。

極めて単純なゲームだが子供からお年寄りまで楽しめるゲームである。

クロックとは何なのか、調べても全く同じものは見つからなかった。そうした中似ているゲームを発見。その名は「カロム」。カロムは世界にあり、詳しいルーツは解っていないようだ。ビリヤードの原型とする説もあるようだ。

日本におけるカロムは、昭和初期に闘球盤として全国に普及したものの、戦後は滋賀県彦根市近辺にしか残らなかったらしい。仕様も遊び方も違うので我が家の「クロック」が、元々が何だったかは今となってはわからない。

カロムは指でやるビリヤードと表する方もいるが、我が家のクロックはどちらかというと、「指でやるカーリング」に近いように思う。

<私の作ったクロム>
〇厚いベニア板を四角に切り、丸い円を3つ書き真ん中に穴をつくる。
〇丸の中は紙やすりをかけて滑りをよくする。
〇板の淵にコマが飛びださないように枠をはる。
〇一番内側の円に釘を6本配置(釘の配置は子供の時と自分なりに変えた)。
〇直径3センチ位の木材の丸棒を8ミリ位で輪切りしてコマをつくる。


10年位前に、子供の頃遊ばせてもらった親戚の「クロック」を見ることができた。
すると、大体のイメージはあっていたがコマの大きさが違っていた。
私の作った大きさでも十分遊べるが、原型は2センチ位だった。

これで遊んだ子供達もまもなく親になる。
このクロックでまた孫とも遊べたら嬉しいと思うドラパパである。
遊び方等、もし私がいなくなっても分かるよう備忘録として書き留めておきたい。

カロム」については日本カロム協会ホームページが詳しい。

2021.01.05 細かなことが気になる親父 記