細かなことが気になる親父の備忘録

インスタントラーメン袋と日常で気になった細かなことを書き留めていきます。

インフレーション後の宇宙の大きさは1センチメートルなのか!?

今から50年以上前の小学生の頃、図書館でみた宇宙に関する本にあった「光子ロケット」や「限りはなるが果てはない宇宙」にあこがれていた。
それから50年、あこがれるだけで、頭の中は全く進歩していない親父がここにいる。

どれだけ宇宙に関する本を買っただろうか。この頭では、二歩進んで三歩下がるに似て
何十年も寝る前に数ページを繰り返し読んでいる本もある。
高度な数学の世界の一般相対性理論など理解はできるはずもないが、特殊相対性理論
の多くの思考実験が好きで、あくまでイメージで理解できないか悶々としている。

そんな親父の頭を最近混乱させているのが、インフレーション理論に関するものだ。

こちらは何年か前に娘がプレゼントしてくれた本であり、絵や写真も豊富で楽しめる。

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ここでのインフレーション理論の説明は次のとおり。
「すさまじい変化で、宇宙の大きさは、あっというま間に現在私たちが観測できる範囲以上に広がった・・」

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なるほど、急激なすさまじい膨張という言葉からは、この方がイメージできるようにも思えた。ところが、最近「ん?」と、はたと気が付いた。あれ他の本には違うことが書いてあったよな~。・・と。

何冊かある繰り返し読んでいる本の中から頭に残っていたフレーズを探した。
ようやく見つけたのがこれ。インフレーション理論を世界で最初に発表した佐藤勝彦先生の書「相対性理論を楽しむ本」だ。

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ここではこう記している。

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もともとの宇宙の大きさが極小であるために、インフレーション後の宇宙は「1センチメートル程度の大きさでしかありません」と。

念のため、ググってみると佐藤先生と同じ論調の物が多い。・・あたり前か。この理論の提唱者だもの。

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1センチメートル程度の大きさ」と「現在私たちが観測できる範囲以上」では、あまりに大きさが違い過ぎて頭が混乱してしまう。インフレーション理論にも現在色々あるよだが、さすがにこれは違い過ぎないだろうか。現在、今更ながら(何年も前の出版本なので)としつつ出版社に問い合わせているが、返事はまだこない。
もしこれが間違いともなれば、宇宙の事典の他の記載も信じてよいのか心配になる。

ただ、インフレーション理論に異議を唱える学者も多いようだし、まして相対性理論でさえいまだに否定する学者もいるという。なにが正しいかは、あと100年は待たなければわからないかも知れない。親父の心配は心配に値せずかな~。

2021.03.06  細かなことが気になる親父 記