細かなことが気になる親父の備忘録

インスタントラーメン袋と日常で気になった細かなことを書き留めていきます。

「日本で最も美しい村」のお話

ここ信州の北部にある「小川村」は、人口約2400人の小さな村である。
近隣の町や村は平成の大合併の時にそれぞれ近隣の市と合併したが、ここ小川村は独立を選んだ。孤高の村と言っていいだろう。

小川村は雄大北アルプスの眺めと信州の特産品の「おやき」の名所として知られる。

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「小川の庄おやき村」は、昭和時代に農家を改造して7人で始められたのが観光名所となり、村おこし事業として全国的にも脚光を浴びた。全国から村や町おこしを検討する人々が見学に押し寄せたとも聞く。また、プラネタリウム(上の写真の建屋)もあったりと文化的な村でもある。

長野から大町に向かう通称オリンピック道路の日高トンネルを抜けたその先が旧中条村で、その先数分で小川村に入る。長野市大町市の間に位置する。
その市境となる道路脇にこんな看板をみることができる。

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だれが名付けたのか「日本で最も美しい村」と書かれている。
以前から気にはなっていたものの、今回改めて少し調べてみた。

調べて解ったのは、ここが一番とか唯一とかという意味での「最も」ではなかった。

以下は「観光用語集」からの引用
日本で最も美しい村とは、その土地でなければ経験できない独自の景観や地域文化を持つ村の連合体。失ったら二度と取り戻せない日本の農山漁村の景観や文化を守り、自立を目指す運動として、2005(平成17)年、北海道美瑛町の呼びかけで始まった。フランスの最も美しい村運動を模範にしたもので、当初の7町村から現在は60町村を超えるまでになった。人口1万人以下の町村で守るべき景観や文化があり、住民が保全活動をしているといった基準に基づき5年ごとに審査が行われる。加盟を機に景観条例を作るなどの動きもあり、知名度とブランド力が向上し訪れる人も増えてきている。

連合のロゴ(上の看板にも描かれています)

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こちらのサイトに日本の美しい村一覧が掲載されています。読者の皆さまの地域もあるかもしれません。興味ありましたら覗いてみて下さい。

加盟町村 | 「日本で最も美しい村」連合

小川村の「縄文おやき」についてはこちらが詳しいです。

小川村はコロナワクチンの対応もずば抜けていたと聞きます。
「山椒は小粒でもぴりりと辛い」という言葉がぴったりな小川村。
今後も頑張って孤高を貫いて欲しいものです。

2021.11.04 細かなことが気になる親父 記