選択的夫婦別姓制度についてはまさに賛否両論。
どちらがいいなどと言える程の知見もないが、二人の娘を持つアラ古希親父の現時点での気になることを二点だけ書き留めておきたい。
一つ目は、導入された後に生まれる子供の氏(姓)をどう決めるかだ。政府側の答申では夫婦の婚姻時に決めておくとされ、野党案では生まれるたびに決めるというものだ。
A いろいろな考え方がありますが、では、結婚の際に、あらかじめ子どもが名乗るべき氏を決めておくという考え方が採用されており、子どもが複数いるときは、子どもは全員同じ氏を名乗ることとされています。
他方、立民など野党が2022年に提出した民法改正案は、子供が生まれるたびに、父母が協議して姓を定めると明記した。
兄弟姉妹で姓を変えることを認めたのは、夫婦の「互いの姓を承継させたい」という希望を
叶 える狙いがあるが、一つの家族であるのに姓がバラバラという状況を、子供はどう感じるだろう。野党案はまた、子供の姓を巡って夫婦がもめた場合、家庭裁判所の審判で定める、としている。夫婦で決められない姓をどうやって家裁が決めるというのか。
どちらにしても夫婦(あるいは婚姻しよとするカップル)の同意が得られればいいが、前者においては結婚前に後者については出生後に決めなくてはならない。気になるのはやはり野党案の「もめた場合は家庭裁判所の審判で定める」という内容。夫婦で決められないものを第三者が決められるものだろうかということ。外国ではくじびきで決めるところもあるようだけど、どう決まろうともめた夫婦とその子供がその先円満な暮らしをしていくことができるのだろうかと余計な心配。
気になっていることのもう一つは、仮に導入された場合に既に婚姻している者にも遡及して適用されるかだ。野党案は確認できなかったが法制審議会の答申では次のようになっており、ドラパパ夫婦も適用することができるようだ。
1 改正法の施行前に婚姻によって氏を改めた夫又は妻は、婚姻中に限り、配偶者との合意に基づき、改正法の施行の日から一年以内に2により届け出ることによって、婚姻前の氏に復することができるものとする。
妻から持ち出されることはないと思いたいが、気になるのは娘夫婦だ。
娘はドラパパ家の氏を継いだ。いわゆる婿さんは長男ではなかったこともあり、養子縁組はしない単に現行法律下で娘の姓を選択してくれたのだ。ま、こちらも持ち出すことはないと願うが、婿さんの実家で孫が誕生していないので一抹の不安は残る。
我が家に限らず、全ての既婚者が直面し一度は判断を求められることになる。
今気になる大きな課題はこの二点になるが、少子化が進み一人っ子か二人兄弟という家庭が多くの割合を占めている。
誰かが言っていたが現行制度の最大の問題は少子化問題なのかもしれない。リトマス試験紙がわりに「婿に来てくれるか聞いてみろ」とは一人っ子同士にはもう通じない話になってきた。
賛成派の方々だろうか。このままの制度だと500年後には日本に佐藤姓しかなるなるという予測を発表していた。
私は二人の娘が最終的に望むなら姓の変更とドラパパ家の終わりも覚悟した。婿にこだわり結婚できず結果して当該家もそこで終わる例をみてきたからだ。どうしてもこだわるなら養子をとなるが、それほどの由緒あるドラパパ家でもあるまいと・・。
ま、いずれにしても少子化も含め今のままでは、私も一時覚悟したように消えていく「〇〇家」が多くなり管理されない墓地も増えていくんだろう。
かと言って、別姓はまだまだ検討すべき課題がありそうだ。進めようとするならば、賛成派も反対派もよくよく意見をぶつけて欲しい。想像力が求められる問題でもある。
細かなことが気になる親父 記
以下、参考にさせていただいた記事等です。YouTubeは投稿者ご本人について好き嫌いもあるかもしれませんがわかりやすいものを選択しました。