細かなことが気になる親父の備忘録

インスタントラーメン袋と日常で気になった細かなことを書き留めていきます。

恥ずかしながら「尤も」が読めなかった話

睡眠薬代わりに短編小説を読んでいる。うつらうつらで読んでいるので、毎夜少し前に戻らないと前夜までの記憶が戻らず20ページ程度の短編小説も3晩位かかる。2歩下がって5歩進む感じ。

今読んでいるのはこちらの短編集。ベスト10の作品が赤と黒の二分冊となっている。

多分有名どころの作家の皆様なんだろうが、失礼ながら名前には特にこだわりはない。
今回、鮎川さんの二作品を読んでいてこの言葉が気になった。結構な頻度で出現する。

「尤も」・・正確には気になったというより、恥ずかしながら読めなかったのだ。
調べると「もっとも」。これで文脈がつながった。多分接続詞と使われているのだろう。

「尤も」は常用漢字にないので「最も」と区別するために「もっとも」とひらがなで書くのが一般的だともいう。

これで解決したと思いブログネタ用に写真を撮ろうとして読み終えた同氏の作品をめくりなおしていたら・・なんと「ルビ」がふってあるものがあった。読んでいる時は無意識だったのだと思うが、各物語の最初に使われる時につけられたのだろう。

しかし! ここでまた気になってしまう。「もっと」ではなく「もつと」。
そう「つ」が小文字の「っ」ではなくて「つ」になっている。

どうにも気になり再び調べることに。どうも細かなことが気になる(^^;

こちらも意外とすんなり理由がみつかった。

どうやら、活字版では「つ」を小書きにしないのが原則だったようだ。
改めて作家としての「鮎川哲也」さんについてググってみると、推理小説ではやはり有名な方であったが既に20年以上前に故人となられていた。活字時代だったのだろう。

先に作家の名前にはこだわりはないと書いたが、今回の「尤も」で鮎川氏を知りまた多くの短編小説を書かれていることを知った。
短編小説を本屋で探すのは結構大変である。アンソロジーとかのコーナーにあればいいのだけれど、背表紙のタイトルと作家名だけではそれが短編かはわからないからだ。

これまで名前で探していたのは「阿刀田高」氏くらいだったけれど、これを機に作者「鮎川哲也」氏の名前でも探してみたいと思う。
細かなことが気になる親父 記