1辺が1メートルのフレーム(10^0メートル)から、10メートル(10^1)、100メート
ル(10^2)と徐々にフレームを大きくして、そこに見える姿を想像していくと、何と
か姿が想像できる宇宙の大きさの限界は10^25メートル。
これは1辺が10億光年のフレームの大きさである。宇宙の年齢100億年とすると10^26以
上(1辺が100億光年)について、その姿を想像・イメージすることは?となる。
途中の10の13乗メートルは、一辺が100億キロメートルで、このスケールで我々の太陽
系がすっぽり入る大きさである。注:10²(10の2乗)を → 10^2で表記しています。
ちなみに想像できる最小は、10^-16(実際に見えるという限界は10^-10メートル)。
以上は、1996年に光文社から発刊された我愛読書「手にとって見る宇宙」を参考に、私
なりに書きだしたもので、宇宙の大きさを感じさせる話である。
今回、昔から気になっていた漢字による単位表記により、100億光年がどのように表記
できるのかを、1秒で地球を七回り半する光の速度を使って、単純に計算してみた。
(計算といっても足し算と掛け算だけです)
1.はじめに(漢字の単位と10の何乗かを対比したもの)
元は仏教も関係しているようだが、昔によくこれだけ大きな数を考えたものだ。
注:無量大数を10の88乗とする説や、無量と大数に分ける説もある。
また、𥝱 の読み方も他説あり。
2.100億光年とは(いよいよ計算です)
1光年は約9兆4600億㎞
1秒で30万km × 60秒 × 60分 × 24時間 × 365日
30,0000×60×60×24×365=9,4608,0000,0000km
したがって100億光年はメートルだと
9,4608,0000,0000×100,0000,0000×1000=94,6080,0000,0000,0000,0000,0000
𥝱 垓 京 兆 億 万
漢字表記とすれば もっと大きくなると思っていたが、94𥝱6080垓メートル。
たぶんあっているとは思うのだけど・・。改めて、無量大数の大きさを感じた。
センチとかミリで表してみたり、水素原子10^-10メートルを幾つ並べたら100億光年に
なるのかを、また試してみたい。
ただ、これを書いている時に、ギネスに登録された巨大数「グラハム数」とか、日本で
考案されたさらに巨大な「ふぃっしゅ数」があることを知った。
改めて自分の無知を知ることにもなった、細かなことが気になる親父である。