細かなことが気になる親父の備忘録

インスタントラーメン袋と日常で気になった細かなことを書き留めていきます。

昔の電気工事士試験でのハプニング!隣の奴の碍子に電線が… (^^;

今から半世紀前の高校生の時に受験した電気工事士試験。

その実技試験は随分前から机の上での試験に変わったが、その頃は畳一畳ほどの木の板壁に2人の受験生が同じ課題の配線を施していく方式だった。今では家の中の配線がむき出しの家もないので、イメージできない方も多いと思うが半世紀前は主流だった。

試験は配線図のみ示され、それを与えられた材料で板壁に実際配線する。問題は配線図だけだが、出来上がりの完成図はこんな感じだ。

まずは、ガンガンと碍子を上下平行に横に打ち込み、電線をバインド線で止めていく。上が終わり下に電線を張ろうと電線を手繰った時、まさかの事態に頭が真っ白になった。なんと手繰った電線が隣の奴の碍子に繋がっているではないか~(^^;

どうやら隣の奴の電線の反対側の端から私が使ってしまっていたのだ。これで何分のロスになるだろうか、不合格の三文字が頭をよぎる。ともかくバインド線を外してやり直した。できるところまでしかやるしかない。

次は鉄管の溝切りと曲げだ。溝切りの機器を手に力を込める。なんとここで第2のアクシデント発生、いくら機器に力を込めても空回りしかしない。再び頭が真っ白になる。

たまたま近くにいた教官に恐る恐る訴える。無視されるか怒られかと思ったが、教官はちょっと試して新しい機器を持って来てくれた。そしてなんとねじ切りとその後の曲げまでやってくれたのである。その後試験終了にはギリギリ間に合った。ただ、課題に対する接続が合っているかも不安だったのでまた不合格を覚悟して試験は終わった。
後日の合否発表で合格を知った時は嬉しかったし、立ち会いの教官には感謝の気持ちで一杯だった。 

そんな思いをして合格した資格だけれど、その後の制度改定の時に移行手続きをせず無効にしてしまった。今おもえばもったいないことをした。

なんの役にもたたない思い出話だが、記憶の記録としてここに残して置きたいと思う。
書こうと思えたのは、電気工事士について書かれている方のブログで前述に拝借した配線図をみつけられたからだ。無断でお借りしたがこの場を借りて御礼申し上げたい。

細かなことが気になる親父 記