細かなことが気になる親父の備忘録

インスタントラーメン袋と日常で気になった細かなことを書き留めていきます。

盆箸(ぼんばし)の名は「メドハギ」だった。

我が家(信州の北部)では、お盆の時の精霊棚に草で作ったお箸を添える。仏さんの数と同じだけ添えるとお袋に聞いたことがあるが、仏さんの数は?なので多めに作る。

また、ナスときゅうりで作る精霊馬の足にも使っている。

精霊馬の足は、ネットでぐぐってもまた私の親戚でも割りばしを使っている家庭が多いようなので、この地域でも一般的なのかはわからない。

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この草であるが、50年以上前の子供のころ、お盆の準備をしていたある日、お袋がいきなり土手から取ってこいという。それまでの記憶を頼りに土手に向かい「これかな」と思った草を持ち帰りお袋に見せると違うという。これを繰り返すこと5・6回だったか、ようやくOKがでた。私の中では今でもトラウマとなっている。

最近は、なかなか近くの土手や河原でも見つけるのが難しい。同じようにこの草を求める人たちとの早いもの勝ちみたいになっている。 

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この中から知らない草をやみくもに探すのは難しい

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↑ この草、上から根っこの方向にむけて、葉をなでるようにそぐと綺麗に真っすぐな茎だけになる。

ここ6・7年、ネットを自由にゆったり使えるようになって、ふとこの草の名前が知りたくなった。キーワードは「盆箸」「お盆」等であったがなかなか見つからない。
さんざんぐぐっているうちに、なぜか沖縄で同じような風習があるとの記事と出会い、ようやくその名が判明した。その名は「メドハギ」、約50年ぶりのすっきりである。

ただ、ここは信州、沖縄やそこに近い地域の風習がなぜこの信州と同じなのかという疑問がまた新たな「気になる」こととなった。薬草としても使われていたようなので、もしかしたらその辺りからなのかとも思うが、知っている方がいらっしゃれば教えて頂きたい。  細かなことが気になる親父 記

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