細かなことが気になる親父の備忘録

インスタントラーメン袋と日常で気になった細かなことを書き留めていきます。

家族葬と弔問受付について思うこと

母親が亡くなった時、コロナ禍だったこともあり葬儀は家族葬で行った。親戚や隣組にも、家族葬それもほんの内輪だけで行うのでお気遣いないよう事前に伝えた。

そうは言ってもと、通夜に二人、葬儀に二組(内一組は妻の姉夫婦)だけは同席したが、殆どの親戚は通夜・葬儀にも列席せず、私夫婦と子供達だけのまさに私が考えていた、「最後は家族だよ」が具現できた家族葬ができたと思っている。

また当地では、地方紙の「おくやみ欄」に葬儀日程等を事前に掲載するのが一般的になっているが、家族葬を徹底したかったので、葬儀終了後に終わった旨掲載した。

これは地方紙のおくやみ欄 (県内全体で毎日だいたい一面を使っている:掲載無料)

今回、コロナも収まってきた中で、次の父の葬儀をどうしようか悩んだ。次は母の時の私なりの「家族葬」ではなく、もう少し親戚まで広げた「近親者」で葬儀をしたいと思うのと、葬儀の後のお斎や、事前に新聞での告知もしたいがどうやるか・・である。

最近は「家族葬」が増えているが、家族葬とは何かとは必ずしも明確な線引きや認識がまだできていないので、人それぞれによって受け止め方が違ってしまうからだ。

母の時の私が思う「家族葬」は先に記したとおりだけど、近親者のみも家族葬の一種だと解説しているものが多い。新聞に告知した時「家族葬で行う」「近親者のみで行う」のどちらにするか・・単に「家族葬」で行うと告知した時、親戚筋も人によってまちまちな理解をしかねない。

最近多い近親者のみで行う場合、先の地方紙では概ね以下のように記載されている。
 ※一般葬で行う場合は「近親者のみで行う」との文言が付かない。
 ※家族葬として行う場合「近親者のみで行う」が「家族葬で行う」となる。

北信地域
〇〇△△さん
〇〇日XX歳 
自宅は〇〇町△△
葬儀は〇〇日13時〇〇典礼△△法事センター。
近親者のみで行う。
喪主は長男の〇〇◇◇さん。

皆さんはこれを見て、葬儀に弔意を表しに足を向けられるだろうか?。一般葬の場合は北信地域ではおおよそ葬儀の一時間前から一般の方は会場にくるのが暗黙の風習だというのだが、近親者のみと書かれていると焼香に行ってよいものか迷うと思うし、問い合わせをしてしまうかもしれない。あるいは完全にスルーか。

弔問だけはできるのか?とか通夜には行けるのか?とか・・等々。

また、中にはそれなりに解釈して「家族葬だから」「近親者のみだから」と葬儀には来ないで、後から自宅に焼香に行こうと考えるかもしれないが、それも対応が大変だ。母の時は、新聞告知の後49日までの間にばらばらと自宅に焼香にこられた。当地域でこの新聞による告知が多く利用されるのも、できれば自宅への来訪は少なくしたいということもあるのかもしれない。

そんな中、同じ長野県でも主に中信・南信地域は同じ「近親者のみ」の葬儀であっても次のような記載がなされていることが殆どである。

中信・南信地域
〇〇△△さん
〇〇日XX歳 
自宅は〇〇町△△
弔問受付は〇〇日11時20分から12時10分
〇〇典礼△△法事センター。葬儀は近親者のみで行う。
喪主は長男の〇〇◇◇さん。

そう、「弔問受付の日時」が掲載され、葬儀の時間は書かれていないのです。

実際の会場に問い合わせてみると、葬儀はまさに事前に案内した人のみで行い、その他一般の方は葬儀の開始までの間に受付(香典)と焼香だけをするというスタイルらしい。ちなみにここ信州では、葬儀の前に荼毘にふして、葬儀は遺骨の状態で行うのが普通になっている。つまり喪主等が火葬場に行き、遺骨が会場に戻ってから葬儀が始まる間に一般の人には受付と焼香をしてもらうということになる。

だいぶ年老いた父であり、私も現職は退いているので参列者はそれほど多いとは思えないが、新聞に単に「近親者のみで行う」や「家族葬で行う」と告知したら、それなりに名前は知られた父の訃報を知り、先に書いたように弔問はできるのか等々の問い合わせが多くなる可能性が高い。葬儀の準備に追われているだろう中でその対応は避けたい。

以前は南信地域の弔問受付を家族葬で行うとしたら「香典だけは受け取りますよ」とも受け取られかねないのではないかと心配していたが、家族葬でも故人と付き合いのあった方々にもご焼香していただけるとすれば、はっきり弔問を受け付ける旨告知した方が良いのではないかと思えてきた。色々悩んでみたが、父の葬儀の時は地元北信ではほぼ見られない、南信流?を取り入れて告知することで準備を進めることにしたい。

ももはな (id:however-down)さんなら何ておっしゃるだろう・・叱られるかな(^^;

細かなことが気になる親父 記

追伸 実際に北信地域ではめったにない弔問受付時間を30分だけ設定して、葬儀は近親者のみで実施しました。結果、混乱もなくまた記載がなければ弔問を迷っていた方々にも有益だったと思います。そのせいか、お袋の時と違い葬儀の後に自宅に弔問にこられる方はごくわずかで、我々遺族の負担も少なくてすみました。正解だったと思います。