細かなことが気になる親父の備忘録

インスタントラーメン袋と日常で気になった細かなことを書き留めていきます。

キャッシュレス5%還元 車検法定費用は対象か対象外か 知らずに不適切事例?

結論から言えば、法定費用※(重量税・自賠責保険・印紙)はダメだが、
その他の車検費用は消費税還元事業の対象となる。
    ※法定費用は一般に諸費用とも言われている。

これは、昨年8月に日本自動車整備振興会連合会が発出した、整備会社
宛に出されたと思われる取り扱いのポイントである。

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記されているとおり、実はこのとおり運用するとなると、我々ユーザー
もちょっと面倒なのだ。このとおり運用されているある整備会社のHP
には、法定費用は「現金」か「銀行振込」でお願いしたいとしている。
仮に法定費用50000円、車検整備料100000円とすると、50000円は現金で
支払って、還元対象キャッシュレスで支払えうのは100000円。5000円分
が後で還元されることになる。

制度導入当初の経産省の概要では、まだこの辺が触れられていないこと
から、4月から8月の間で経産省が対象外にしたものと思われる。
この概要をいまだに掲載していることも、問題を引き起こす遠因だ。

ただ、この時点でも印紙は対象外となっている。

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以前にペイペイの記事を書いたが、ペイペイを使えることと消費税還元
事業者であるかは別である。別ではあるが、勘違いしている(いた)事
業者がいることも事実であり、そういう事業者は先の日本自動車整備振
興会連合会の文書をしっかりみて理解していない可能性もある。

仮に、消費税還元事業者が法定費用を別に会計処理せずにペイペイでの
支払いを認めた時に想定できることを考えてみる。
先の例で、計150000円を一括で支払い、5%の7500円分の還元を受ける。

1.件数が多いので税務署も経済産業省も誰も気が付かない
 ユーザーは、50000円の5%分2500円分をありがたく受け取るだけ。

2.税務署か経済産業省等が、事業者に対して後に誤りを指摘
 事業者が自己のミスを認め、自らの責任で5%分2500円を自腹で返却

3.指摘を受けた事業者がユーザーに返金を求めてきた
 とっても優しいユーザー:
  還元事業期間中であれば再処理に応じてあげる。
 心も懐も寂しい私のようなユーザー:
  支払う時に大丈夫?って聞いたじゃないかと言って2.の対応を求む

ま、いずれかになると思うけれど、実際に事業者の決算が税務署の目に
止まるのは相当先になるだろうし、経産省が直接チェックすることもな
いだろう。

昨年、キャッシュレスポイント還元不正利用 6000件というニュースが
あったが、この車検諸費用問題は、不正利用とは違う不適切事例だろう。
こんな記事を書き留めるということは・・・仮定?現実にあった話?

ベイベイで支払って後でやり直しは大変です。他の決済方法でも同じで
すが、支払いの時は「諸費用も一緒で大丈夫?」って一応聞きましょう。

               2020.03.13 細かなことが気になる親父 記