細かなことが気になる親父の備忘録

インスタントラーメン袋と日常で気になった細かなことを書き留めていきます。

ファジーなローマ字・・子供に教えてあげられる自信がない

先日HOYAのニュースをきっかけにローマ字に関する忘れていた夏休みの宿題その1の記事を書きましたが今日はその2。ちょっと長めの、引用が多い記事となりますm(_ _)m

私の名前には長音が入っていて、昔々ローマ字を習った時の記憶ではOの上に―を引いていた。今を時めく大谷翔平選手の名前をお借りすればSyōheiって感じ。環境依存文字なのでうまく見えているかは?。記号とするとマクロンというらしい。

 

ところが実社会に入ってから、こうした表記をしたりみたりした記憶がない。
名刺等にもSyohei(仮)と、素直によめばショヘイと記載されることが多くなった。

調べ始めると、ローマ字にはヘボン式やら訓令式やら日本式やら色々な表記があることを確認するとともに長い歴史の中で変わってきていることを知った。

歴史はこちらが詳しい

現在の小学生はどう学んでいるのだろう・・現在は小学3年生で学ぶらしい。
こちらは現代の教科書の長音の記載であるが、なんと先のー(マクロン)ではなくてΛを使っているようだ。

調べてみるとΛはサーカムフレックスといい、日本語のローマ字に使用されていると書かれていた。ただ、こちらも日常生活でみかけることは少ない。

・・となると私のかつての記憶はなんだったのだろうかと気になってしまう。
調べていると先のローマ字の歴史の中にそのヒントがあった。

みつけたのが昭和12年の告示である。この時には確かにが使用されていた。私の年代とは合わないが、長く使われていたようなので新しい告示がでてもこの片田舎ではこの告示内容で教わっていたのだろう。もちろん私の父母もこの時代である。

それが変わったのが昭和29年の告示であり、ここでーがΛに変わり今に至っている。

この画だとわかりにくいので、そえがき部分を抜き出したのがこちらになる。

では長音表記はΛで良いのかというと全てがそうでないのが頭が混乱する原因となる。
しかも長音だけでなく「し」「つ」の表記も学校で習う表記と今は違うことが多い。

この告示の前書き部分には以下の記述がある。

基本は「し」はsiであり、「つ」はtuのはずで、改めがたい事情があるときに第二表
shiや thuの綴り出方でもさしつかえないとなっている。

ところが現実はどうだろう、今やShiや thuが普通に使われている。しかもパスポートの名前はこのShiや thuのヘボン式が正式採用されている。

こちらはローマ字の変換サイトで出した大谷翔平さんの例である。


パスポートのヘボン式によればotani (オタニ)  syohei(ショヘイ)となり、実際の発音を知らなければオオタニショウヘイとは読めない。先の私の記憶の表記は日本式というのか(^^;  そういえば彼のユニホームに書かれているのはOHTANIである。

こちらもまた異なる長音表記だ。OOでもōでもôでもなくOH、そういえばあの王貞治さんもOHだった。こちらはヘボン式ローマ字とはまた別の取り扱いのようで、平成12年からパスポートでも普通に使用できるようになったようだ。

大谷さんの名前表記と現地の方の発音については興味深い記事があった。

NPB公式ホームページとリンクされているWBCの英語版ロースターは「Ohtani」NPBの英語版ロースターは「Otani」と一致していないことが分かった。

アメリカでも表記はまちまちとなっているらしい。
ただ、大谷選手ほどであればOhtani」でもOtani」でも彼は彼であって何の問題もないが、できれば統一して欲しいという話だった。

私のこれまでの人生で名前をローマ字表記で使ったことって何か思い出してみると、古くは英語検定の合格書?の名前にヘボン式で使われていた。次はパスポートだろうか。そして社会人となり「名刺」や「メールアドレス」に使ったかな。そんな程度。

日常的に外国人と会うこともないので、特に名刺ローマ字表記はもっぱら名刺を渡す相手に自分の名前を正しく読んでいただく目的の意味が大きい。と、私は思っている。

ここ信州には「大和」さんという苗字の方がいるが、私の知り合いだけでも3つの読み方がある。「やまと」「おおわ」「おわ」さんである。

仮に名刺にローマ字表記がなければ、まず読み方を聞いてしっかり覚えておかないと、後からあれ?「やまと」「おおわ」「おわ」さんだっけとなりかねない。

「ヤマト」さんの場合はYAMATOで問題ないけれど、「おおわ」「おわ」さんの場合はちょっと困ったことになる。そうヘボン式で書くと両方ともOWAさんになってしまう。
ま、実際は大谷さんと同じように「おおわ」さんの場合は、OOWAではなくてOHWAと表記しているかな。

ここまでなんとか書いてきたが、本当に今のローマ字はファジーである。タイトルにも書いたが自分の子供にも「これが正しい」と限定できないもどかしさがある。「書いてもよい」とか「ならべてもよい」とか「自由とか」正解が多すぎるのである。

調べていたらたまたまだけど、現在ローマ字表記を見直す動きがあるようだ。

今後わかりやすい改定になることを期待して、今日の宿題のまとめとしたい。
もし最後までお読みくださった方がおられたとしたら、この駄文にお付き合いいただけたことに感謝いたします。

追記 長音表記のパソコン入力方法についてはこちらを参考にしたのですが、肝心な今の学校で教えている訓令式のΛ付文字入力方法が?でした。

「おう」と入力して変換すると、次の青囲みのような文字しかでてきません。

ところが・・アルファベットのOを変換すると・・出てきました(^^♪

今の子供達は学校でタブレットを使った授業もすると思います。環境依存文字を使わざるを得ないというのもなんか気になります。見直しは必須かな(^^;

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