今日は完全に私の日記、備忘録。記録として文字で残しておきたい。
私の亡くなった母は女だけの5人姉妹の4番目、昔聞いた話では末っ子は「なお子」といい、2歳にならない内に亡くなったという。恐らく母が5歳当時の話なので母自身も後に聞いた話なんだと思われるが、なんせ今から90年以上前の話だ。
20年前位にお墓を新しくしたときに墓誌も作ることになった。
その時はあまり深く考えず、母の記憶をもとに「なお子」として刻んだ。
ちなみに、母までの4人姉妹は名前に〇〇江と、江が付けられていた。
5人目に「子」をつけたのはきつと私の祖父母にも思うところがあったのだろう。
ところが最近位牌の整理や母の相続手続きをしていて、いくつか気が付いてしまった。
まずは戸籍謄本、こちらは「なを子」となっている。
もっとも「を」は現代ではOと発音するのが正しいようなので、母は「を」のつもりで
呼んでいたのかも知れないが、墓誌を作る時には母にもみてもらったので戸籍謄本など
みることもなかつた母の勘違いだったのかも知れない。
「を」をOと発音するかwoと発音するかについてはこちらの記事にも書いた。
ま、ここまでは「お」でも「を」でも良いかと思ったのだけれど、残っていた位牌をみて驚くことになった。なんと「なお江」となっていたのである。
位牌を整理している中で、お寺の住職が新しく書いてくれた繰り出し位牌の文字も「なお江」だった。新しくする時にお寺の過去帳も調べてくれたので、お寺には「なお江」となっているのだろう。
ここから先は90年を経てドラパパが想像する物語である。
恐らく曾祖父は5女で終わりとしたく、初めて名前に「子」をつけた。
ところが生まれて二年も経たずにその子は亡くなってしまった。そして追うようにその母も亡くなってしまっている。きっと産後のひだちも悪かったのであろう。
祖父は思ったに違いない、「子」を名前につけてしまったからではないかと・・気持ちはわかるような気もする。そして、せめて位牌の名前は「江」をつけてあげようと時の住職に頼んだのではなかろうか。
もはや真実はわからないが、当たらずとも遠からずといったところだろう。
位牌の整理で「なお江」と書かれた位牌は来月にはなくなり、繰り出し位牌となる。そして墓誌には「なお子」が刻まれたままとなる。登記簿は「なを子」のままだが、私の子供達がその戸籍をみることはまずもうないだろう。
ここに、数え2歳で亡くなった叔母の物語を残す。合掌
細かなことが気になる親父 記