ネットで日本一小さな酒蔵で調べると、岐阜県の杉原酒造が多数ヒットする。年によって違うようだが、2021年度の生産量はわずか80石(こく)。一升瓶に換算するとわずか8,000本とのこと。
ところがここ信州には、それを上回る小さな酒蔵が存在する。店のホームページによればなんと生産量はわずか60石だという。むしろこちらが日本一小さな酒蔵だと思う。
そしてこの酒蔵が手掛ける「十九」という名の酒が近年注目されている。
販売店が指定されていて当地に行っても購入できない、幻の酒となっている。こちらは販売店のホームページだが多くの「十九」がある。
まだ成人してない成長途中だから「十九」と名付けたいう、女性杜氏の心意気にも感銘をうけた。
この酒蔵がある田舎町で昨年ティラノザウルスレースが開催されたことはこのブログでもとりあげさせてもらった。
そしてこのイベントの後、なんと「十九」の恐竜ラベル限定品が当地で販売された。
調べた限り、当地の道の駅と当地の小さなスーパーでのこちらも限定販売である。
もともと「十九」を飲んでみたかったこともあり早速購入と思ったが、お値段を見てビックリ! なんとワンカップ180ml3本が3300円、道の駅では3450円。種類の違う純米大吟醸が3種とはいえ、元々の一升瓶「十九」の大吟醸が5000円台なのでかなりお高めである。限定のパッケージデザインということで割高になったのかも知れない。
購入したものの一人ではもったいなくて、2缶はお世話になっている知人お二人に差し上げて、一缶をこの新年に封切ることにした。
ただ気になったのが製造年が04.3月だったこと。購入日より一年半も前になっていた。
これは気になり、尾澤酒造さんに電話で聞いてみた。すると、酒税法かなにかの関係で最初に瓶詰した日を書かなくてはいけないのだとか。04.3に瓶詰し冷蔵保存していたものを、この限定パッケージ用に詰め替えたのだそうだ。冷蔵保存を勧められた。
もし、この商品を購入して気になる方はそうゆうことなのでご安心ください。
今回、正月に初めて「十九」を口にして、この記事を書こうと色々ググっていたら衝撃の女性杜氏のX(旧ツイッター)を目にした。まだ最近の投稿だ。
小さいながらも由緒ある酒蔵を繋いだ女性杜氏が、新たな担い手を求めていた。
文面から察するに跡取りがいないのかも知れない。
日本酒好きで酒醸したい方がおれば蔵元にもなれるお話である。
本当にどなたかいないだろうか。「十九」をこれからも繋いで欲しいと願わずにはいられない。これを読まれた読者の皆さま、興味のありそうな方をご存知であればこんな話があるということを是非シェアしていただければと思う。
細かなことが気になる親父 記